主要産油国でつくる石油輸出国機構(OPEC)プラスの有志8カ国は5日のオンライン会合で、8月に当初計画の4倍となる日量54万8千バレルの原油を増産することで合意した。大幅増産は4カ月連続となるが、計画の3倍だった7月から増産ペースを加速させる。市場に出回る原油量が増えて原油価格が下がれば、ガソリン価格にも影響する可能性がある。
サウジアラビアやロシアなど8カ国は日量約220万バレル(世界の石油需要の約2%)の自主減産を続けてきたが、4月から増産を開始。5~7月はそれぞれ前月に比べ、計画の3倍となる日量41万バレルほど生産を増やしていた。中東情勢が不安定化する中、トランプ米政権の増産要求をサウジなどが受け入れているとの見方がある。
原油価格の指標「米国産WT…